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短編Index


 潮にとって高耶とは、やっぱり友達という感覚がある。
 だから人が大勢集まる場所では、毒のことがあるせいかどうしても隅のほうでひとりになりたがる高耶に、潮は遠慮なく話しかけた。
 最初はうるさそうにしていても、なんだかんだで相手をしてくれる。
 若者らしい口調や、変化に富んだ表情。
 そのしなやかな彼らしい仕草を前にして、こうでなくては、と思う。
 馬鹿騒ぎをしたり、くだらないことを喋ったり、友達とはそういうものだ。
 そしてたぶん、高耶からそういったものを引き出せるのは自分だけだということが、潮には嬉しくてしょうがなかった。


blazing sparks "厳" ≪≪
  ≫≫ blazing sparks "庇"
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